ビジネスではよく“戦略が大事だ”と言われますが、この記事を読むことであなたはその理由を理解することができ、目標達成にかかる時間を10分の1に短縮することが出来るようになります。
目標を達成するための方法には「2種類のアプローチ」があります。
ここで選択を間違うと、多くの目標は達成されることがありません。
ゴールを目指す上で理解すべきアプローチ
今日は、その2種類のアプローチ方法を「ウサギとカメ」のお話に例えてお伝えします。
1つ目のアプローチ方法は、戦略を持たずにあっちこっちに飛び跳ねる「ウサギ型」です。
ウサギ型の努力には一貫性がありません。
ウサギ型はスピードが自慢なので、より早くたどり着きそうな道を探しながら、とにかく早く飛び跳ねて突き進んでいきます。
しかし、ゴールから逆算するという発想がないため、“ゴールまでの距離や正しい道順”がわかりません。
そのため、あとどれだけ進めばゴールにたどり着くのかわからず、常に不安を抱えています。
「今どのくらい進んだのかな・・・」
「ゴールまであとどれくらいかな・・・」
これでは、暗闇の中でマラソンをしているようなものです。
地図を持たずに知らない道を進めば、道に迷うのは当たり前のことなのに・・・
一方「カメ型」は、ゴールへの道順を明確にして1本道をまっすぐ歩いていくというアプローチを取ります。
カメ型ははじめに、ゴールにたどり着くまでの距離、道順を徹底的に分析します。
そして、その道に潜んでいるかもしれない問題点もある程度予測を立てます。
そして、“どのルートを通り、どれくらいのスピードで歩みを進めるか”という戦略を立てた上でスタートするのです。当然、坂道が多いような険しい道のりは最初から選択しないというわけですね。
カメ型は、「ゴールにたどり着くために“今やるべきこと”はなにか?」という問いを、自分自身で“問いかけ続けている”ので、常に目の前にある「やるべきこと」が明確です。
そのため、毎日に迷いがありません。
これはGPS付きのナビを見ながらゴールを目指すことと同じですよね。
そして、カメ型は目の前にある“やるべき課題”を一歩ずつ着実にクリアしていきます。
自分のペースで進むカメ型は、ウサギ型のやり方しか知らない人にとって、ずいぶんと歩みが遅く感じられます。
しかしその歩みは、ゴールまでの一本道に無駄がなく、やがて間違った方向へ進むライバルをあっさり追い越しゴールにたどり着いてしまうのです。
むしろ、追い越したという自覚すらありません。
なぜならカメ型はライバルの動向に目を向けることなく、常に自分自身と向き合っているからです。
最短でゴールにたどり着く“戦略”という概念
目標を達成するためには必ず「戦略」が必要です。
どうすればカメ型のように、迷うことなくゴールを目指すことができるのか、それを理解するために、ここで1つの図を紹介しましょう。
これはビジネスにおける「戦略ピラミッド」と呼ばれるものです。
戦略を立てる上で重要な概念をあらわしているのですが、目標を達成するために大切な要素を、上から順番に並べてピラミッドにしたものです。
ウサギ型はこのピラミッドを下から上へ
カメ型は上から下へ進んでいくという違いがあるんですが・・・
ここで重要なのことは、この戦略ピラミッドの要素を「上から下の順番」で埋めていくことなんです!
・・・と言っても、ピンと来ないと思いますので、ここから先で簡単に解説しますね。
目標を達成できない人に共通して言えることは、このピラミッドを「下から」考えます。
もう一度図を見てください。
ウサギ型は、
- 「実行」→とにかく早く進む
- 「戦術」→近道を探す
- 「戦略」→走る・・・、特になしかな?(笑)
- 「ミッション」→勝ちたい
と、こんな感じですよね。
で、カメ型はというと、
- 「ミッション」→ゴールにたどり着く
- 「戦略」→険しい道のりは通らない
- 「戦術」→適度な休息をとりながらペース配分を考える
- 「実行」→着実に進む
という順番に考えて計画を立てています。
イメージ湧きますか?
つまり、目標を達成するために必要な思考の流れとしては、
「なぜそれに取り組むのか」という“ミッション”から始まり、「その目標を達成するためにやるべきこと」を“戦略”として明確にし、「具体的な方法」である“戦術”をもとに、「今」それを“実行”するということです。
分かりますか?
目標を達成するために必要なことはあまりにも地味な作業です。
言ってみれば、「やるべきことをやる」それだけだからです。
しかしこの地味な作業こそ、戦略をもとに進む最短コースなのです。
毎日決められたスケジュールに従い淡々と前に進むことで、普通に目標を達成します。
ここに不安も驚きもありません。
目標を達成して当たり前なのですから。
多くの人は「近道」や「裏ワザ」を求めて彷徨ってしまうので、勝手に迷子になってしまい、結局カメ型に勝つことはできないのです。
具体的な戦略の立て方
そして、ここからが重要です。
「じゃあ、いったいどうやって戦略を立てるの??」という疑問が湧いてきますよね。
ここからは具体的な事例を挙げて説明していきます。
戦略とは、「何をどう使うのか」という“資源の分配”のことです。
さて、突然ですがここで戦略を理解するために重要な質問をします。
では、考えてみましょう。
『あなたが今から15分後に最寄り駅に行かなければならないとします。』
「さて、どうしますか??」
・・・
この“どうしますか??”についてあなたが考える部分が「戦略」に当たります。
当然、あなたは「頭の中にある駅までの地図」を思い描いて、どのルートで行くのか瞬時に判断しますよね。これが「戦略」なのです。
そして、経験則からどのくらいで着くのかを予測して、15分後に間に合うように「歩いて行くのか、走って行くのか、自転車で行くのか、車で行くのか」を決めると思います。この具体的にどうやって行くのかが「戦術」にあたります。
「戦略」とは、あなたの持っているあらゆる知識や経験、持っているツールを使い、それを、“どう使うのか”という目標達成のための全体像であり、「戦術」とは、“実際に行動を起こすため”の具体的ノウハウということですね。
この例で行くと・・・
「さて、どうしますか??」
↓↓↓↓↓↓↓↓
「じゃあ、空いてる道から車で行くか」
と戦略が立ちます。
どうですか?イメージ湧いてきましたか?
そして、思い出して欲しいのが、「戦略」の上には「ミッション」がいますよね。
これも重要なので覚えておいて欲しいのですが、「ミッション」とはそれをやる理由です。
「そもそもなんでそれをやるのか」という本質的な部分ですね。
「駅に行く目的(ミッション)が、彼女のお迎えのため」なら、笑顔で合流する(ビジョン)ためにも必ず間に合うように行かなけばなりません。
逆に、
「駅に行く目的(ミッション)が、どうでもいい知り合いとの待ち合わせ」なら、“そもそも行く必要がない”となりますね。
戦略の精度を上げるために
戦略はあなたの持っている知識、経験、手持ちのツールなどから成り立ちます。
なので、あなたの中にない“知らないこと”などは戦略の立てようがありません。
知っているからこそ戦略が立つのです。
そういった場合はどうすればいいのでしょう?
答えは「事例を学ぶ」です。
思い出して欲しいのですが、カメ型ははじめに、ゴールにたどり着くまでの距離、道順を徹底的に分析しましたよね?
知らない道なら地図を見るとか、初めて挑戦することなら、同じ事例がないかを探してみます。
そして、その事例を研究して方法論が分かると、自然と戦略が立つようになります。
知らないことは分からないので、単純に“学ぶことで戦略が立つ”ということを覚えておきましょう。
今回はここまで^^
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