知っていると得をする知識レベルの4段階

それができると知る

それ知ってるよ

「人に教える」ことを仕事にしていると、よくこんな返答が返ってきます。

もしかしたら、あなたも普段から使っているのではないでしょうか?

しかし、あなたのその“知っている”というその知識には、何の意味も持たないことを知っておかなければいけません。

特にビジネスの世界においては・・・

今日は、この普段何気なく使われている「それ、知っているよ」という状態が、“どういった状態なのか”について考察していきます。

学ぶと出てくる“教えたい気持ち”

何かに取り組んで物事を達成しようとした時に人は必ず勉強をします。

この「勉強する」という行動は、あなた自身のレベルを一段上に登れらせる行動なので、とても素晴らしいものですので、それだけでとても価値のあることです。

そして、あなたが学んだその知識は、誰かに「知っているんだ」と認めてもらいたいと感じるようになります。

するとあなたはその知識を誰かに伝えたいと思うようになりますよね。これは、人から認められたいという「承認欲求」からくる自然なもので、それ自体は普通のことです。

今回はその承認欲求についての話ではなく、「あなたが頑張って身に付けたその知識を最大限活用しましょう」というお話です。

ちなみに今回の記事を理解すると、あなたはその「承認欲求」も最大限に得られますよ^^

知っていても意味はない

僕は仕事上ビジネスに関する知識や方法論など、いろんなことを人に教えるのですが、やり方を説明していると、よく「それ知っています」という答えが返ってきます。

そこで僕が思うことは、「じゃあなんでやってないの??」ということなんですよね。

“その説明をする”ということは、そのことが重要だからこそその説明をしているんですね。しかし多くの人はその「知っている」という状態に留まってしまいます。

あなたは、まずはじめに“その状態で達成できる目標はない”ということを知っておかなければなりません。

知識レベルには4つの段階があります。

  • レベル1:知っている
  • レベル2:出来る
  • レベル3:使いこなせる
  • レベル4:教えられる

この4段階です。

「知っている」という知識は、レベルアップすることで「出来る」ようになるわけですね。ちなみにどんなことでも、目標を達成するために必要なレベルは3以上です。

ここからは、サッカーを例にあげて説明していきます。

レベル1:知っている

ゴール。

これはもちろん知っていますよね?

これはサッカーうんぬんという話ではなく誰もが知っていることですね^_^。単純に、この状態が「知っている」ということです。

この状態を人に伝えても特に意味はなさそうですよね・・・

レベル2:出来る

ひとつレベルが上がります。あなたはサッカーでゴールを決めたことがありますか?

ちなみに僕はサッカー経験者ですが、そのへんの草サッカーでも、試合となるとなかなかゴールを決めることは難しいです。

昔からサッカーをしてきたので、僕でも何回かはゴールを決めたことはあります!

レベルの低い試合とはいえ、単純にゴールを決められると嬉しいものです^^

これが「出来る」という状態ですね。

あなたがまず目指すべきは、この「出来る!という状態」です。

この出来るという状態が目標を達成するためは最低限必要な状態ですよね!ここからがようやくスタート地点です。

レベル3:使いこなせる

ハットトリック。この言葉は分かりますか?

サッカーにおけるハットトリックとは、1試合において1人の選手が3ゴール以上決めることです。

1試合に3回もゴールを決められるということは、そのスキルを繰り返し再現できるということなので、完全にマスターレベルですよね。

ちなみにサッカー選手で有名なのは、クラブチームと代表を合わせて600以上のゴールを決めているスーパースターの「メッシ」と「C・ロナウド」ですよね。たしか2人とも公式戦で50回以上のハットトリックを決めています。

僕はというと・・・

ミニゲームとかならハットトリックしたことあるんですよ?フットサルでも何回でもあるんですって・・・。ちっちゃいコートなら何回か3点くらい取ったことはありますけど、サッカーのコートは広すぎて疲れるんスよ・・・そもそも公式戦でゴールできること自体かなり大変なのに。普通に考えて無理でしょ!別にいいじゃ・・・

僕のことは気にしないでください(泣)

「使いこなせる」という状態は、人から教わったことを“自分なりの技術”にアップデートすることができます。

そして、どんな分野であっても、何かが「出来る」という状態を1段上に上がって、繰り返し再現可能な「使いこなせる」という状態になれば、高い確率で目標を達成することができます。なぜなら、狙った状態を再現できるからです。

メッシもC・ロナウドも、世界のトップリーグで“ゴールする”を「再現できる」からこそスーパースターなんですよね。

レベル4:教えられる

そして、ここからが重要です!

この「教えられる」という状態は、あなたの人生においてものすごく重要な意味を持ちます。

じつは、人に何かを教えるという行為はとても難しいものです。実際、どんな優れたプレーヤーであっても人にうまく教えられない人はたくさんいます。

逆に、プレーヤーとしてはいまいちでも、監督としては優秀な人もいるので、自分でやるのと、人に教えるのは根本的に違うスキルだということです。

ということは、もしあなたのその技術が使いこなすレベルに達していなかったとしても、人に教えるスキルを使いこなすことができれば、それもまた成功者への道へとつながっているということになります。

プレーヤーとしての道を突き詰めるのか、指導者としての道を突き詰めるのかの違いですね。

ここからは人に教えるということについて、少し掘り下げて説明していきますね。

「自分でやる」と、「人に教える」はいったい何が違う?

人に何かを伝えるときには、その伝える物事を「構造化」する必要があります。

構造化とは、伝える物事(構造物)が、どんな要素から成り立っているのかを具体化することで、それにより、物事を論理的に説明できるようになります。

ちょっと意味不明ですね・・・(笑)

要するに、物事がどんな要素から成り立っているのか理解できれば、分かりやすく伝えられるようになるということです。

構造化とは、一般的にロジカルシンキングと呼ばれています。

では先ほどの続きで、あなたがサッカー教室の先生になったと仮定しましょう。

「サッカー」を構造化すると、サッカーの要素は

  • 走る
  • パスを出す、受ける
  • ドリブルする
  • シュートする

この4つの要素から成り立っていると考えることができます。

そして、この4つの要素についてそれぞれ練習メニューを作ってやればサッカーが上達すると考えることができます。

つまり、構造化をすることができると仮説を立てられるようになります。

「いま自分に足りない部分はパスを受けてからのドリブルへの切り替えができていない・・・」と、具体的なメニューを考えられるようになるので、あなた自身も「使いこなせる」レベルへと成長が加速されます。

さらに言えることは、

もし、現在あなたがサッカー選手として超一流ではなかったとしても、あなたが一流のサッカー選手の「構成要素」を見い出すことさえできれば、その超一流選手と同じ条件を整えることができるので、あとは、その構成要素に従って練習メニューを作り淡々とこなすことで、あなた自身が一流選手に近づくこともできるし、他の見込みのある選手を一流に育てることも可能となります。

このように、「人に教える」というスキルは、物事の成り立ちを構造化して、その要素がどう成り立っているのか論理的視点から考えられるスキルということです。

これが「自分でやる」と「人に教える」の根本的な違いであり、どんな一流選手であろうと、自分自身のプレーを構成要素として要素分解できなければ、物事を具体的な言葉として説明することができないため、一流の指導者にはなれません。

まとめ

どんな目標であっても、あなたは「知っている」という状態を抜け出し、まずは「出来る」という状態にレベルアップする必要があります。

その際、上達するコツとしては、その物事を「自分だけでやる」という感覚から「人に教えるにはどうする」と構造化して考えるクセを付けると、仮説を立てられるようになるので、あなた自身の成長が加速されます。

学校の勉強でも友達に教えると、考えがまとまってより理解できたという経験はないでしょうか?

“感覚でやってのける”という「自分だけができる状態」ではなく、“そのことは何から成り立っているのか”を分析することで、あなたは自分スキルも「使いこなせる」に成長することができるし、「人に教える」という新たなスキルを手に入れることができるのです。

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