こんにちは。しょっぴーです。
今日は、「ちゃんと考えるってどういうこと」というテーマで深掘りしていこうと思います。
どうやら人は1日に1万回ほど何かしら考えているらしい。しかし、その思考がカタチになることは少なく、同じ考えがグルグルと頭の中で繰り返し、結局堂々巡りで終わってしまうことはないでしょうか?
僕は結構よくあります。
以前の僕なら、飽きたころに「これ以上考えてもしょうがないか」と考えることをやめたり、問題を先延ばしにしてそのまま放置、結局何もしないということが当たり前でした。
しかし最近は、少しだけ考えをまとめるコツをつかんできたので、レポートのようにまとめておこうと思います。
ちゃんと考えるとは、考えを整理すること

ちゃんと考えな!
「ちゃんと考える」って言葉、僕も普段から何気なく娘に言ってしまいますが、この「ちゃんと考える」ということ、具体的にはどうやって考えるものなのでしょうか?
最近では少しずつ変わってきたと言われつつも、日本の教育は「教わる」ことのレベルは高くても「考える」ということについて学ぶ機会は少ないように感じます。
掘り下げてみようと思います。
思考は何かに「書き出すこと」でまとまる
「67×34=?」と聞かれて、暗算でパッと答えられる人は少ないと思いますが、紙に書いて計算すれば解けない人はほとんどいないですよね。
実は、思考もこの原理と全く同じです。
思考とはいろんな事象がからみあっているもので、頭の中だけで考えをまとめることはとても難しく、紙に書き出して考える必要があります。
例え答えのでないことだとしても、紙に書き出すことで「グルグルと回るだけの思考」から、自分の中で納得できる考えとして思考を紐解くことはできます。
紙に書き出すことで思考は自然とまとまっていきます。
この「ゼロ秒思考」という本では、マッキンゼーで14年間活躍した著者の独自メソッドがまとめられています。
方法は至ってシンプルで、自分の考えを紙に書き出して連想ゲームのように思考をまとめるというものです。
僕の場合、紙に書くよりパソコンでタイピングする方が得意なので、テーマを決めて自分の思いついたことを書いていきます。
思いつくままに書き出していき、「コレはこうだよな」というように後から整理をしながら考えをまとめています。
実際このブログも、自分の考えをまとめているという側面が強く、考えながら書くというよりも、テーマを決めて思いつくことを書き並べていき、後から調べたりしながら話し内容に筋を通すようにつなげています。
また、マインドマップを使って考えを整理することもできます。マインドマップとは、キーワードやアイデアを書き出し、それらをつなぎ合わせて関係性を整理する手法です。
後から整理をするにはマインドマップを使いと考えがまとめやすく、僕はよく「XMind」というマインドマップツールを使って、アイデアの関係性をつなぎ合わせています。成長プロセスもその成果物のひとつです。
思考はたくさん書き出すことで深まる
頭の良い人は話すことも分かりやすいし、「どんな考え方をしていたらそんな風になるんだろう」と考えたこともありますが、最近、少しわかってきたことは、単純に『自分の考えをまとめてきた回数』の違いなのだと思うようになりました。
頭の良い人は『自分の考え』を持っています。
それは、勉強して詰め込んだ知識ではなく、インプットとアウトプットを繰り返した結果によるもので、頭の良い人の考えていることを知っただけでは、考え方は身に付かないということです。
この人は頭がいいなと感じる人と、なんか話しが薄いんだよな感じてしまう人の差は『自分の考えを話しているか、知っている知識を話しているのか』の違いによるものです。
思考も同じで、自分の頭の中だけで考えているのか、紙に書き出したり人に話したりして『アウトプット』を繰り返しているのかによって思考の深さが変わってきます。
思考の深さはどれだけ分解したかによる
思考の質は、考えてきた時間の長さではなく、考えていることを整理した量によって決まります。
整理と調べると
- 乱れた状態にあるものをかたづけて、秩序を整えること。
- 不必要なものを取り除くこと。
と出てきますが、ごちゃごちゃした考えを分解して不要な考えを取り除くことで考えはまとまります。
そのため、頭の中にあるたくさんの考えを紙に書き出すことで、『考えの繋がり』が見えてくるため、問題とは関係ないところを切り分けて考えられるようになります。
問題とは、基本的に分解して整理することで多くの場合は解決してしまうものです。
ちゃんと考えるとは、目的をはっきりさせること
ごちゃごちゃした考えは、いろんな事が絡まっている状態です。
そのため、ちゃんと考えるとは、目的を明確にすることだと言えます。
何のために考えるのか、何を達成したいのか、それをはっきりさせることが大切です。
目的が明確になると、必要な情報や意見を収集しやすくなり、無駄な時間や労力を削減できます。また目的を明確にすることで、他人に伝えやすくなったり共感を得やすくなったりします。
逆に目的をはっきりさせずに、話しをすると相手を混乱させることにつながります。
ここからは、他者がいる場合の『ちゃんと考える』について掘り下げます。
目的がはっきりしている人は賢く見える
話しが分かりやすい人は、相手の求めている言葉を真っ先に伝えます。

スワニルダは、バレエの作品「コッペリア」の主役だよ。
会話でも行動であっても、目的が明確になっている人はとてもスマートです。
まずは、話題の目的を明確にしましょう。
目的を明確にするためには
- 何のために考えを整理するのか?
- 何が問題なのか?
- 何が改善されるべきなのか?
- 何を伝えたいのか?
- 相手は何を求めているのか?
といった話題の本質を自分自身に問いかけることが大切です。
目的の見えない人を理解することは難しいものです。
「この人の話しはわかりやすい」とか「こんな考えができるのはすごい」というように『この人は頭が良いな』感じるのは自分以外の誰かです。
学生のうちはテストの結果で決まっていた頭の良し悪しも、社会に出ると周囲の人が決めるようになります。
では、どのような時にそう感じるのでしょうか?
目的をはっきりさせてから声に出すと印象が変わる
おしゃべり上手な人は思考を言語化する能力が高く、スムーズに会話をすることができます。
そういった会話をスムーズにできる人たちに対して、『この人は頭が良いな』と感じるのでしょうか?それは少し違う気がします。
決しておしゃべり上手ではなくても、そう感じる人はいくらでもいます。
頭が良いなと感じる人たちに共通する点としては、『発言する前に自分の考えをまとめ、“相手に伝わるように”言葉を選びながら話しができる人』にそのような印象を受けます。
このように話しをするためには「普段から思考をまとめる練習」をしている必要があります。
会話とは、瞬発的に思考を選択して考えを言語化することなので。
つまり、思考を整理する回数が多い人ほど、普段の行動や会話が洗練されるため、周りからの印象も変わってくるということになります。
そのため、声を出す前に『何を伝えたい』と考えているのか、伝える目的を整理することが大切です。
目的をはっきりさせないと中身のない会話になる
賢いふりをするのは得策ではありません。
知っている知識を話す人と、できることを話す人では『言葉の重み』が変わってきます。
すごいと思われたくて、すごい人と同じように振舞っても「なんかすごそうなことを言っているけど、全然話が入ってこない」なんて思われる可能性が高いです。

お客さんのために行動しましょう!

これは検討が必要ですね!

もっと柔軟に対応できるように考えて!
このようにたとえ正論であったとしても「それっぽい言葉」を並べたところで相手に何かが伝わることはありません。
『この人はすごいな』と感じる人に共通するのは、どんな分野であっても自分が実践をしてきた経験をもとに自分の考えを話される方です。
相手のことをちゃんと考えると信頼される
自分を中心とした思考をしていては、あまり周りからの信頼を集めることはできません。
また、人の頭の良し悪しを感じる時というのは「自分の言いたいことを言う人」と「相手のことを考えながら伝わるように話をする人」との違いを感じた瞬間でもあります。
そしてこの差は歴然で、双方が全く同じ話しをしていたとしても全く印象が変わります。

結局私のことなんて考えてないよね…
頭のいい人は論破しない
頭のいい人が話す前に考えていること
この本では、著者、安達裕哉さんがコンサルティングとして多くの人と携わってきた中で「頭のいい人が話す前に考えていること」というテーマで分かりやすくまとめられています。
この中で、頭のいい人ほど議論の勝ち負けにこだわることなく、“相手の言っていることから、その奥に潜む想いを想像して話す”として、課題を解決させる人だとしています。
まさに頭のいい人とは、自分の言いたいことではなく、相手の想いに耳を傾けて“相手のために話しをしている”ということです。
共感する姿勢を持つことで信頼関係を築く
相手の立場や感情に共感する姿勢を持つことは、信頼を築く上で非常に重要です。
相手の意見や感じていることに理解を示し、単なる復唱ではなく自分の言葉に言い直して共感するなど、相手はあなたが自分を理解していると感じます。
相手の気持ちに寄り添い共感することで、より深い信頼関係を築くことができます。
話しを聴く姿勢を整えることで信頼関係を築く
相手の話に耳を傾けることは、相手を思いやる態度の表れです。
話し手の意図や感情を受け止め、途中で話を遮らずに最後まで聴くことが大切です。相手が話している最中に“自分の言いたい事を考える”のではなく、集中して相手の話に向き合いましょう。
質問やフィードバックを通じて相手の話を深掘りし、関心を示すことが大切です。
相手の言葉の本質を理解して信頼関係を築く
無理にアドバイスしようとする必要はありません。
相手の言葉の本質を理解するように「相手の話しに向き合って真剣に話しを聴く」だけでいいのです。
「女性はアドバイスなんて求めてない」とよく言われますが、アドバイスをしたい男性側が勝手に「こうでしょ」なんて言ってしまうのは、自分の言いたいことを言っているだけです。
また、冒頭に書いたように、考えをまとめて言葉に落とし込むのは練習が必要です。
そのため、相手が何を伝えたいと考えているのか、うまく言葉をつなげられているとは限りません。
単純な言葉の意味ではなく、言葉のニュアンスから相手の言いたいことを探る必要があります。
あなたの言葉に置き換えて聞き直したり、相手の話しを深掘りして整理することで、相手の言葉の本質を理解するように努めましょう。
そうすることで、相手は自分の言葉が理解されていることを実感して信頼を感じることにつながります。
まとめ
まとめです。
今日は「ちゃんと考えるってどういうことか」というテーマで深掘りしてみました。
しょっぴーの思う『ちゃんと考える』は次の3つです。
- 考えを整理すること
- 目的をはっきりさせること
- 相手のことを考えること
『ちゃんと考える』とは、考えを整理することです。
思考を書き出したり、文脈よりもたくさん書き出すことで思考を深めることができます。思考の深さは分解した程度によって決まります。
『ちゃんと考える』とは、目的をはっきりさせることが重要です。
他人の感じ方によって頭の良し悪しが判断されることがあるため、少し整理してから発言することが印象を変えるポイントとなります。
相手のことを『ちゃんと考える』ことも信頼関係を築くためのポイントです。
共感する姿勢や聴く姿勢を持つことで相手に対する信頼を築くことができます。また、相手の言葉の本質を理解することも重要です。
これらのポイントを意識することで、より良いコミュニケーションや信頼関係の構築が可能となります。
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